2009-01-01から1年間の記事一覧
NPO法人医薬ビジランスセンターの浜六郎氏が、2009A/H1N1インフルエンザ(新型インフルエンザ)の死亡例において、受診後死亡の半数以上はタミフルが原因であった可能性がある、という説を主張している。浜六郎氏は、まず、インフルエンザによる死亡を、突然…
阿久根市長関係のニュースから目を離せない。以下、引用中の強調は引用者による。 ■「元係長は市政転覆企画」 阿久根市長側が準備書面提出(asahi.com) 竹原市長はこの日までに、元係長について「『職員は市長の命令に服従すべきだ』とする意識がほとんど見…
鹿児島県阿久根市の竹原信一市長のブログの、「高度医療のおかげで以前は自然に淘汰された機能障害を持ったのを生き残らせている」という記述が問題になっている。障害者団体が批判するも、竹原市長は謝罪拒否を続けている。以前、阿久根市長のブログについ…
スパムフィルタをかいくぐって、菊芋の精 (エキス) なる自然食品を勧めるメールが来た。内容は主に体験談。こんな感じ。なお、引用者によって名前および住所の一部は伏せた。 ※ 血糖値が平均値になった! 大阪府 ××市 ×× ×× 様 (54歳) 会社員最近、オシ…
丸山ワクチンのオフィシャルサイトには、胃ガン非治癒切除症例の生存曲線の図が載っている。 ■丸山ワクチン・オフィシャルサイト*1より引用 SSMとは"Specific Substance Maruyama"のことで、ここでは丸山ワクチンと同じと考えてよい。MFCとは化学療法の種類…
丸山ワクチンとは、結核菌を熱水処理して作られた、癌に効果があるとされる注射薬である。保険適用はなされていないが、有償治験薬という変則的な方法で使用可能である。丸山ワクチンの評価として、「間違いなく効く」から、「ただの水」というものまで、幅…
■ねことニセ科学(とらねこ日誌) ニセ科学批判の人に猫好きって多い気がする。(個人の印象に基づくダメダメ言説) ■ニセ科学批判猫系自己投影型(とらねこ日誌) ☆もしかして・・・ NATROM様 何?私が猫好きか…だと?見てわかんない? 名前はシャム…
船瀬俊介は自称環境問題評論家で、週刊金曜日編「買っていはいけない」の著者の一人です。このころから船瀬氏の主張には問題点が多くありましたが、最近、特に抗癌剤について看過できない主張を行っているので、ここで批判いたします。わからないことがござ…
,j;;;;;j,. ---一、 ` ―--‐、_ l;;;;;; ホメオパシーはきわめて {;;;;;;ゝ T辷iフ i f'辷jァ !i;;;;; 薄められているから害がない… ヾ;;;ハ ノ .::!lリ;;r゛ `Z;i 〈.,_..,. ノ;;;;;;;;> そんなふうに考えていた時期が ,;ぇハ、 、_,.ー-、_',. ,f゛: Y;;…
ニセ科学批判批判の典型例として「お守りは批判しなくていいのかよ」というものがある。これまた典型的な反論は「お守りを売る側は科学を自称してないだろ」である。ニセ科学は「科学を装っているが科学でないもの」と定義され、お守りは別に科学を装ってい…
■JBpress(日本ビジネスプレス)のホメオパシーの記事についてのコメント欄でも述べたが、私はホメオパシーに関しては消極的容認の立場に立っている。安全で、安価で、現代医学を否定しないのであれば、代替療法を否定する理由はない。ホメオパシーで患者に与…
TOSS(Teachers Organization of Skill Sharing)とは、「授業・教育にすぐに役立つ教育技術・指導法を開発し,集め,互いに追試し,検討しあって,自らの授業の 技術を高め,集められた教育技術・指導法自体もよりよいものにしようと努める教師の団体」であ…
「ミネラル豊富な自然塩なら体にいい」という主張がある。添加物が癌の原因になるとか、牛乳は体に悪いとか、元禄時代以前の日本の食事が理想的だとかいう、いわゆるマクロビオティック系の主張によく連鎖している。工業的に精製された塩は塩化ナトリウムと…
本日の朝日新聞の地方面より。 2009年11月10日の朝日新聞朝刊より引用 記事によれば、『同センターでは啓発に使える予算が限られており、新しいキャラクターを作ると当たりはずれが大きいため、安く若者にアピールする方法はないかと若い職員にアンケートを…
平成18年に、日本禁煙学会は、漫画およびテレビアニメ「NANA」の「目に余る喫煙描写を直ちに止めることを要請」した*1。読者が喫煙をはじめるきっかけになるという危惧はわかるが、それにしたって、日本禁煙学会の抗議はやり過ぎである。抗議文には、「ファ…
ABO FANというサイト*1がある。このサイトの作者(ABO FANと名乗っていらっしゃる)によると「血液型と性格の関係、マンガ、FAQ、血液型の科学的・統計的な検証などの情報を提供していきます」のだそうだ。私の反論は主に■遺伝学からみた血液型性格判断に…
職場で、新型インフルエンザワクチンを接種した。私自身は新型インフルエンザに罹患したとしても重症化するリスクは小さいと考えられるが、医療従事者として患者さんと接触することもあり感染を広げないためにである。それと、感染が拡大したときに罹患して…
日本ビジネスプレスに、■若者よ、新型インフルエンザに大いにかかれ*1という記事が載ったのをきっかけに、安保徹批判のエントリーを書き始めたのだが、その際にあまりにもひどい主張を見つけたので、先に言及しておく。安保徹氏は新潟大学大学院教授で、「免…
母乳栄養にさまざまな利点があるのは事実であるが、あまりにも母乳栄養への信仰が強すぎるせいか、極端な主張がなされることがある。「適切に対処すればほとんどの母親は母乳が出る」「母乳をあげていればフォローアップミルクは全く不要」というものや、「…
バイオラバーは、山本化学工業株式会社が開発し、「人体に有用な波長を出す」と主張されている。このブログでも、■バイオラバーの驚異的な効果、■ニセ科学を見抜く練習問題(「バイオラバー」応援サイトから)で紹介した。「バイオラバー」を検索ワードで当…
慢性B型肝炎は肝硬変や肝細胞癌のリスクとなる。慢性B型肝炎の多くは、母親から子にB型肝炎ウイルスが感染したことが原因である*1。現在の日本では、妊婦健診にて母体のB型肝炎ウイルスの感染の有無を調べ、もし感染があれば、新生児に抗HBs人免疫グロブリン…
前回の■なぜ丙午の年に乳児死亡率が高いのかでは、丙午の年の乳児死亡率の増加は見かけ上のもので、「よかった。殺された乳児はいなかったんだ」という結論であった。一方、乳児死亡率だけではなく死産率も、丙午の年に興味深い動きを示している。グラフにし…
丙午(ひのえうま)の年に出生率が低下することはよく知られている。ウィキペディアの丙午の項によると、「この年に生まれた女性は気が強い」「一般庶民の間では、この年生まれの女性は気性が激しく、夫を尻に敷き、夫の命を縮める(男を食い殺す)とされ」…
「がんは感謝すべき細胞です。」というブログの■現代医療という「異物」というエントリー、およびコメント欄が興味深い。ちなみに、「がんは感謝すべき細胞」というのは比喩や皮肉ではない。千島学説では、癌細胞は血液を浄化するとされる。いわば、「風の谷…
私が研修医だったころは、残業代はもらわなかったし、そもそも時間外勤務という概念自体がなかった。患者さんの状態が悪くなれば、泊まり込みででも診るのが良い医師とされた。医師としてのスキルを鍛えられたという一面もあったけれども、同時に燃え尽きる…
昔の総合病院の精神科病棟は、だいたい一階にあった。自殺企図の患者さんに飛び降り自殺をされないためである。ところが自殺を試みる患者さんは別に精神科に限らない。かつて、中庭にハリーコール(緊急のドクターコール)があって、行ってみたら飛び降りで…
■季節性ワクチン打ったらヤブヘビ?(新型インフルエンザ)(新型インフルエンザ・ウォッチング日記)経由で、「季節性インフルエンザのワクチン接種が新型インフルエンザ(H1N1)のリスクを増やすかもしれない」という話を知った。ソースは、CBCニュースの■…
インフルエンザワクチンの効果に否定的な主張はよくあるが、これまでに見たことのないパターンのものを見つけた*1。要約すれば以下のようになる。引用元の桜子さんによれば、「[インフルエンザワクチンに]とても予防効果があると大きい声では言えません」と…
赤血球からできたガン細胞? 千島学説によれば、体細胞は赤血球に由来するとされるが、通常の科学の体系では、ヒトの赤血球は核を失っており、他の細胞に分化はしないとされる。赤血球が体細胞に分化するとして、ゲノムDNAがどこから湧き出てくるか、千島学…