2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧
少なくとも臨床医の間では、日本の医療制度の将来についての危機感は共有されていると思うのだが、医師の間だけであれこれ言いあっていても建設的ではない。ブログに書くことで、他の業種の方々に少しはこの問題について知ってもらえればうれしく思う。官僚…
確かに入ると危なそうだな。
■インチキ医療がなくならない理由で述べたように、比較対照試験を行なう努力をしない治療者を信用するべきではない。実例を挙げる。バイオプレートは、下あごのズレを矯正するマウスピースのことで、バイオクリニックの主張によれば、「下あごのズレは、脳に…
最近、立て続けにインチキ医療を擁護する人と議論した。彼らの言い分は、体験談および「効かない治療法なら廃れているはずだ」という理屈。「臨床的にも成果を生んでいるからクリニックが成立している」「殆ど効果のないものが医療機関で使われるとは考えら…
「食育」の理念には賛同するけれども、食育を勧めている人たちの中にはちょっと科学的知識がアヤシゲな人もいるのが気になる。 ■脇清美さんに聞く…食生活の「自律」が大切(読売) 朝食に穀類が望ましいのは、その中に含まれるブドウ糖が、体内で脳の栄養源…
愛育病院での鉗子分娩の死亡事故に関連して、医師のブログを批判したブログがあった。黒川滋氏による、■きょうも歩くというブログである。 ■医師たちのブログの内容に絶句 それを辿っていくと、リンクのリンクぐらいであたる医師のブログの内容がひどいこと…
昨日は素晴らしい休日であった。チビの自転車乗りの練習に付き合ったときは暑くて死ぬかと思ったが、すぐにセミ採りになったし、午後からは冷房の効いた博物館で吉村作治のエジプト発掘展を見た。夕食は、近所の店でうまい餃子をたらふく食べ、ビールを飲ん…
昨日の記事に関連して。 ■湘南のJOHN LENNONの独り言 今日の読売新聞の記事で気になったことがあった。記事の内容では、終末期患者「延命施さず」病院の56%となっている。恐らく真実に近い数字だろう。小生の身内や知り合いに医療関係者が何名かいるが、以前…
■終末期患者「延命施さず」病院の56%…読売調査(読売) がんなどで終末期を迎えた患者に対し、人工呼吸器を取り外す、当初から装着しないなど、延命措置の中止や差し控えを行ったことのある病院が56%に上ることが、読売新聞社が全国の医療機関に実施し…
インフォームド・コンセントのコストについては、以前にもとりあげた(その1、その2)。説明のための文書や時間といった目に見えるコストの他に、患者が効かない代替療法に流れたり、必要な検査を受けなかったりといった不利益が発生するという趣旨である…