NATROMのブログ

ニセ医学への注意喚起を中心に内科医が医療情報を発信します。

科学

中村桂子

上記記事で、最初「中村圭子」と間違って書いていた。はてなの自動リンクで気が付いた。美術系に中村圭子さんってのがいたんですねえ。中村桂子がキーワード登録されていないのはけしからんと思ったけど、30日以上日記を書いて、はてなダイアリー市民になら…

「生命 この宇宙なるもの」

■生命 この宇宙なるもの フランシス・クリック著 中村桂子訳 思索社 原著は1981年。日本語訳は1989年。クリックが亡くなったことから、何かクリックの著作を紹介しようと思ったわけで、今は手に入りにくいかもしれないが*1、「生命 この宇宙なるもの」を選ん…

フランシス・クリック訃報

今朝の朝日新聞に、ワトソンとともにDNAの二重らせん構造を発見したフランシス・クリックが亡くなったことが載っていた。88歳、死因は「がん」としか書いていなかった。 AP通信によると、遺伝子の本体、DNAが二重らせん構造であることを発見し、現代の…

ドーキンスの自伝

■好奇心の赴くままに ドーキンス自伝I: 私が科学者になるまで リチャード ドーキンス (著), 垂水 雄二 (翻訳)ドーキンスの自伝。翻訳は安定の垂水雄二。ドーキンスをよく知らない人は読まなくてもいい(まず「利己的な遺伝子」を読もう)。自伝といっても先…

遺伝学と言語学と

■わたしは誰、どこから来たの―進化にみるヒトの「違い」の物語 スフォルツァ (著)■文化インフォマティックス―遺伝子・人種・言語。 [単行本] スフォルツァ (著)原著はそれぞれ1993年および2001年。久しぶりにこの手の本を読んだ。基本は遺伝学の本。著者(「…

「生命と非生命のあいだ―NASAの地球外生命研究」

■生命と非生命のあいだ―NASAの地球外生命研究 [単行本] ピーター D.ウォード (著), 長野 敬 (翻訳), 野村 尚子 (翻訳) 原著は2005年、訳書は2008年。著者は、NASAの助成金を得ているが、完全にNASAの組織に属しているというわけではなさそうだ。著者は、「チ…

植物で未来をつくる(植物まるかじり叢書 5)

■植物で未来をつくる(植物まるかじり叢書 5) 松永 和紀 (著), 日本植物生理学会 (監修) 植物科学の研究者(主に応用)7人に、著者がインタビューして書いた記事。本著の著者の松永和紀氏も、大学院までは植物生理学を目指していたそうだ。完全に門外漢に書か…

宇宙は何でできているのか

■宇宙は何でできているのか (幻冬舎新書) [新書] 村山 斉 (著) 妻が買ってきた。いま売れているらしい。なるほど、わかりやすく書けている。おそらくは(というか確実に)正確さは犠牲になっているのだろう。しかし、専門家でない我々にとっては、一定以上の…