日本では処方箋が必要な医薬品でも、自分自身で使用する場合に限り、個人で海外から輸入して使用できる。個人輸入を代行してくれる業者もあり、検索するといっぱい引っかかる。慎重に使わないと危ない薬も個人輸入代行業者が扱っていたりして驚愕する。日本で入手困難な薬を医師の判断の元で使用したいときには便利であろうが、一般の人たちが自己判断で使用するのは危険だ。そんなときに安心なのがこのサイト。
■株式会社ライフワン ドクターイシカワ日本連絡事務所。バイアグラの個人輸入代行、レビトラ、シアリスなどアメリカより正規品のみを個人輸入代行致します*1
Dr.イシカワのアメリカの薬 |
なるほど、日米両国の医師免許を持つ医師が推薦しているなら安心ですね。ちなみにこの業者の扱っている商品はこんな感じです。
赤丸と矢印は引用者による |
金運上昇18金ルチルクオーツブレスレットとか、世界一使いやすい金運黄金財布とかもイシカワ先生は推薦しているのでしょうか。というか、ご自身が推薦しているサイトで開運グッズも販売されていることをご存知なのでしょうか。サプリメントぐらいならともかく、開運グッズを同列に扱っているような業者から医薬品を買うのは、平均的な知性を持った人間なら躊躇しそうですが、業者的には的確なマーケティング戦略なのでしょう。
しかし、本当にドクターイシカワは医師なのでしょうか。悪質な業者なら、どうせバレないからとたかをくくって、ニセ医師ぐらいでっちあげそうです。本物の医師ならば、業績集などを挙げたりもできます。■Drイシカワ プロフィール*2には、ドクターイシカワの素晴らしい業績が挙げられています。
★R.石川が取材を受けた新聞・雑誌
週刊ポスト 5月8日、22日、29日、6月5日、6月19日、
スポーツ報知 5月19日発売号
読売新聞 6月29日発売号
週刊宝石 8月13日発売号
週刊フライデー 7月24日発売号
フラッシュ 8月4日発売号
ワシントンポスト
月刊宝石 9月号
日刊ゲンダイ 9月21日発売号
LancetやNew England Journal of Medicine とまではいきませんが、どれも聞いたことのある雑誌ばかりです。さすがです。それに、ちゃんと、「石川 行一」とまで本名を出しているのですからニセ医者のはずがありません。なぜならば、日本の医師免許を持っていれば、厚生労働省の■医師等資格確認検索で検索できるからです。さっそく、「石川 行一」で検索してみましょう。
条件に該当する医師等は存在しません |
姓が変わられたか、旧字体で登録されているか、データベースのミスでしょう。石川先生は厚生労働省へ連絡したほうがいいと思います。
なお、厚生労働省のサイトによれば、個人輸入された医薬品等の使用による健康被害の事例が報告されている*3。また、
日本国内で正規に流通する医薬品には、それを適正に使用していて重大な健康被害を生じた場合に、救済を図る公的な仕組み(医薬品副作用被害救済制度)があります。
しかし、個人輸入された医薬品による健康被害は、救済対象となりません。
ともある*4。医薬品の個人輸入を行なうなら自己責任で。