■心の潜在力 プラシーボ効果 (朝日選書) [単行本] 広瀬 弘忠 (著)
2001年。著者は心理学科卒。文章は平易。アマゾンではトンデモ本だという評価があるが、そうでもない。というか、わりといい。プラセボ研究の紹介の際、きっちりと参考文献を提示してあるので、資料集としても使える。後半は著者の推測が多くなるが、実証研究と意見の区別がついているので問題ない。
ホメオパシーについては第6章の「伝統医療のなかで」でわずかに紹介されている。西洋医学は「疾患指向で臓器指向となる(P149)」「冷たい西洋医学より温かい代替医療(P152)」というのはよくある誤解。著者は伝統医療に対して好意的。