NATROMのブログ

ニセ医学への注意喚起を中心に内科医が医療情報を発信します。

神は言っている 串ぐらい通せと


話をしよう。あれは今から4年前…いや、昨日の出来事だったか。まあいい。
彼には72通りの名前があるから、なんて呼べばいいのか
確か最初にコメントしたときは、「める」。そう、あいつは最初から言う事を聞かなかった。


■そんなドーキンス、修正してやるのコメント欄


める 2006/11/05 17:39
> 現代の進化論は「遺伝子がすべてを決定する」と考える、とした根拠を南堂氏は

 という点ですが、これはもう取り下げ済みではないのでしょうか? 下記のサイトのコメントの最後に、そういう趣旨の話が書いてあります。

http://openblog.meblog.biz/article/41170.html


経験したことのある人ならわかっていただけると思うが、ブログのコメント欄の管理というものは、わりとたいへんなのだ。ブログによっては、特定のブログサービスのIDがないと書き込めなかったり、あるいは本名での書き込みを義務付けたりしている。一方、ここのブログのコメント欄の管理は、わりと緩いほうである。一見さんが匿名で書き込んでもOKだ。

なるべく自由に書き込んでもらいたいが、中には意味のない書き込みを続けて、コメントの質を落とす人もいる。幾人か、書き込みを禁止した人はいる。その場合でも、書き込み禁止になるだけの相応の理由があることを十分に示した上でのことである。質の悪いコメントを放置しておくと他の利用者に迷惑になるからだ。

それでも、書き込み禁止された人たちは、一貫して同じハンドルネームで書き込むだけマシだった。ハンドルネームが固定されていれば、「読む価値のないコメントである」とスルーする判断が容易だからだ。しかし、くだらないコメントをして、論破されるとそのハンドルネームを捨てて、またコメントをする人がいる。正確には、ホストが同一というだけで、同じ人とは限らない。偶然にも、似たようなコメントをする人が同一プロバイダというだけなのかもしれない。それにしても、あまりにも同じプロバイダ過ぎる。

何度か、「以前にコメントしたことがあれば、まず、そのコメントについた反論に返事をせよ。今回が初めてのコメントであるならば、その旨を述べて、適切な自己紹介をせよ」と警告をした。ところが、その同一プロバイダから似たようなコメントをする人は、偶然にもみな、返事も自己紹介もしなかった。それでまた新しいハンドルネームでコメントする。最近では、■ホメオパシーが叩かれる理由のコメント欄のpentaxさんのコメントである。



pentax 2010/12/03 23:03
黒岩氏の偽り(虚飾)は次の点です。

> 私はホメオパシー擁護論者ではないが、正しい統合医療実現論者であることは間違いない。

 正しくは次の通り。

○ 私はホメオパシーで金儲けをしているわけではないが、統合医療で金儲けをしようとしていることは間違いない。(最終目的は金儲けだという点ではホメオパシー関係者と同様である。)


そのたびに警告しても効果がなさそうなので、こうしてエントリーにした。今後、同様のコメントがあったら、このエントリーに誘導することにする。4年前に「める」でコメントした後は、しばらく「klaus」というハンドルネームになった。


■50年前の「生物と無生物の間」 のコメント欄


klaus 2008/01/25 14:10
Wikipedia の「利己的遺伝子」を見ると、
「利己的遺伝子(りこてきいでんし)とは、進化論における比喩表現の一つで、自然選択や生物進化を遺伝子中心の視点で解釈すること」
 と書いてありますから、ドーキンスは、遺伝子淘汰や集団遺伝学を創始したという独創的な業績があるんですよね。これこそ彼のすばらしい業績でしょう。彼以前には遺伝子淘汰や集団遺伝学というものはまったく存在しなかったのですから。
 本当にすばらしい業績ですね。NATROM さんがドーキンスを信奉するのも当然でしょう。次のページにも書いてありますよね。
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20070429


Wikipediaをよく引用するのが、「彼」(もしかしたら彼女かもしれないが)の特徴の一つ。「tonton」というハンドルネームは長く使用していた。このころは、まあいいやつだったよ。


■代理人を身代わりにする施術@NAETのコメント欄


tonton 2008/04/21 20:44
> 代理人を身代わりにした施術に効果があると考える人が、現代日本に存在するということには驚かされる。

 また誤読ですね。正しくは、次の通り。
 「代理人を身代わりにした施術に効果があると思い込ませて(だまして)、金儲けしようとする医療従事者が、現代日本に存在する。そのことには、驚かされることはない。この世に詐欺師は尽きない。」

 患者を責めるよりは、非倫理的な医療従事者を責めるべき。また、単に患者を啓蒙すればいい。やたらと患者をバカにするのが、このブログの特徴ではあるけれど。


常連の方々なら、tontonさんのことを覚えておられるかもしれない。「tontonさんはいつもながらすごいですね」「どんなネタからでも非難文をひねり出してしまうtontonさんは、ブログ界のカータンですね」「毎度のことながらtonton殿はカコイイのう」と、人気者だった。しかし、tontonさんは2009年12月を最後にコメントしなくなった。「tek」も複数回使われた。


■ケロロ軍曹が地球人の弱点を見つけたようですのコメント欄


tek 2009/07/05 22:59
> ケロロもコナンも、見てると微妙にむかっ腹が立つのはなぜなんだろう。

heart が真っ黒に汚染されているからじゃない?

私はちっとも腹が立ちませんよ。

> 禁煙を呼びかけるほうも、インパクトのある「黒い肺」の写真を使うとしても、喫煙"のみ"が原因ではないことを承知しておくべき。

そんなの当り前でしょ。いちいち偉ぶって書くな。
こういうふうに、当り前のことをいかにも偉そうに書くのを見ると、腹が立つことはないけれど、かわいそうだなあ、と哀れみます。たぶん、自分だけは利口だと思っているんでしょうね。


以降は、どんどんハンドルネームの寿命が短くなる。


■アナフィラキシーショックをホメオパシーで治した!スゴイでしょ!のコメント欄


c 2010/08/19 20:03
このネタ、下記からの転用では? 
http://openblog.meblog.biz/article/3198279.html#comment

注記ぐらいした方がよさそう。


cさんが、「下記からの転用では?」と指摘しているサイトは、最初に紹介した「める」さんが言及したサイトと同一。



■「冷たい」標準医療は「ぬくもりある」代替医療に勝てないのコメント欄


マンガン 2010/09/04 23:37
>「冷たい」標準医療は「ぬくもりある」代替医療に勝てない

全然、ポイントがズレていますよ。
ホメオパシーが強力なのは、ぬくもりがあるからじゃなくて、真実を語らずに嘘ばかり語るからです。気休めの嘘ばかりを語ることで、患者をだましているだけです。
嘘とぬくもりとは、全然違うものです。勘違いしないでくださいね。

従って、正しくは次の通り。
「ぬくもりのある標準医療は、嘘ばかりの代替医療に勝てる」
「ぬくもりのない標準医療は、嘘ばかりの代替医療に勝てない」

患者の気持ちを考えない冷たい診療をしていれば、何にだって勝てるはずがありません。冷たい診療は勝手に自滅しているだけです。
漫画の医師は、人に対する語り方を知らない、アホ医師でしょう。私は全然、笑う気になりませんね。むしろヒヤリとする。こういう機械みたいな医師はいっぱいいますから。


ちなみに、「正しくは次の通り」というフレーズは、マンガンさんだけでなく、tontonさんや、pentaxさんも使っている。これぐらいでは、彼らが同一人物である証拠にならないだろう。他の人にも使われているし。他にも例示できるが、もういいだろう。もし上記引用されたハンドルネームの人で、同一人物説に心当たりがないという方は、申し出てほしい。できれば自己紹介とともに。

今後、同一人物が疑われる人からのコメントがあった場合には、同様に自己紹介を要求することがある。たまたま馬鹿と同じプロバイダを使用していたというだけで自己紹介を要求される人が出てくる可能性がある。しかし、申し訳ないが、コメントの質を保つための措置であるので理解していただきたい。普通に書き込んだら間違えられる危険性はほとんどないと思う。「彼」のコメントは、IPアドレスではなく、内容で判別できる。たくさんあるコメントのIPアドレスをいちいち調べたりはしない。コメントの内容を見て、「彼」のものだと疑ってから、IPアドレスを確認する。疑いが外れたことはない。疑われるのが嫌な方は、はてなのIDをとってコメントしていただければ大丈夫。

「彼」のコメントを、いまのところ禁止しない。しかし、自己紹介した上で、読者が識別しやすいようにハンドルネームを固定するように。もし、この警告に従わず、また別のハンドルネームでコメントした場合は、私にも考えがある。然るべき処置を取らせていただく。すなわち、「ああ、やっぱり今回もダメだったよ、あいつは人の話を聞かないからな」というネタを披露するので、覚悟しておくように。