■インフルエンザ14歳男子、タミフル服用せず飛び降り(読売)*1(魚拓)
西日本で先週末、インフルエンザにかかった男子(14)が、自宅2階から飛び降り、足を骨折していたことがわかった。タミフルは服用していなかった。
主治医によると、この男子は15日、38度の熱があり、翌日いったん熱が下がったものの、17日未明に自宅2階から飛び降りたとみられ、玄関先で倒れているところを発見された。
病院搬送時に熱があり、検査でB型インフルエンザに感染していたことがわかった。男子は「夢の中で何かに追われ、飛び降りた」と話しているという。
タミフル服用後の「飛び降り」事例が相次ぎ、薬との因果関係が疑われているが、服用していない患者の飛び降り例はこれまであまり報告がないという。このケースは来月、厚労省研究班会議で報告される予定。
「タミフル服用後に飛び降りたからタミフルの副作用だ!インフルエンザのせいではない。なぜなら、タミフルが処方される以前には飛び降りなどの行動異常はなかった」などと言っていた馬鹿は、上記報告をどう解釈するのだろう?「服用していない患者の飛び降り例はこれまであまり報告がない」というのは単に注目されていなかっただけの可能性がある。ウイルス感染症による行動異常については、タミフル以前から知られていたわけで。問題はタミフル使用群と非使用群に差があるかどうかである。
10歳台の未成年に対してタミフル原則中止という厚生労働省の対応は、責任逃れの感もなくはないが、現状を考えれば仕方がなかろう。今後は、タミフルなしでの行動異常の報告が集まってくると思われる。それを見てどうするのか考えるということになる。タミフルは処方されなくても、アセトアミノフェンなどの解熱薬は処方されるであろうから、「タミフルなしでの行動異常は、別の薬の副作用だ」などと言い始める馬鹿が出てくるかもしれない。そういう馬鹿に対抗して「インフルエンザ迅速検査は行動異常のリスクを増す。タミフル使用の有無を問わず、行動異常を起こした患者はすべてインフルエンザ迅速検査を受けていた」というネタを考えたのだが、今回の例のように行動異常後に検査される例もあるからいまいちだなあ。
2007年3月31日追記
■インフルエンザ:横浜で男子飛び降り タミフル服用せず*2(毎日)
横浜市小児科医会は29日、同市栄区でインフルエンザにかかった男子中学生(14)が自宅2階から飛び降りていたと発表した。けがはなく、インフルエンザ治療薬「タミフル」は服用していなかったという。
同医会によると、男子は19日に38度の熱を出し20日に近くの医院でインフルエンザB型に感染していると診断された。症状は軽く、解熱剤(アセトアミノフェン)のみ処方され帰宅した。21日午前6時ごろ、2階で寝ていた男子がいないため父親が外に出たところ、男子は庭の芝生の上を裸足で歩いていた。男子は「ベランダのパイプに手をかけたことは覚えているが、どう落ちたか記憶がない」と話したという。
今後はこういう例が集まってくると思われる。浜六郎はアセトアミノフェンすら使用を控えろとか言い始めるかな?