kikulog経由。「水商売ウォッチング」批判本が出たのだと。みんな知っていると思うけど、■水商売ウォッチングとは、浄水器などに科学的なツッコミをいれるサイト。健康と環境の神戸クラブの代表であるところの吉岡英介氏のやりとりも公開されている。そういうこともあって、吉岡氏が「水は変わる」という水商売ウォッチング批判本を出したわけ。例によってリンクはしないけど、詳しくはこちら。
水は変わる(URL:http://www.minusionwater.com/)
吉岡英介氏の言い分。
私は2年ほど前に天羽優子氏にメールを送って、「水商売ウォッチング」における彼女の論点や論理、他者を無警告で先制攻撃するやり方、官名詐称的なサイトのあり方などを批判した。それから2年、私は多忙な日々に巻き込まれ、批判はそのままになっていたが、この間、「マイナスイオン水」の適用実例として私たちは多くの新たな知見を蓄積してきた。それらの新しい事実と照らし合わせながら当時のやりとりを読み返してみると、私が言っていたことが正しかったこと、天羽優子氏の言論が当時から現在に至るまで間違っていることがますますはっきりしてきた。その一方で現実問題として、この5年間、私たちのビジネスは彼女の間違った言論によって、金額にして10億円とも20億円とも評価できるほどの損害をこうむってきた。それは売手側だけでなく、良質の製品が不当な言論によって普及を阻まれることで、買手側にも、また周辺の自然環境にも、大きな社会的損失が生じているのである。
吉岡氏が水商売ウォッチングを攻撃する動機はだいたいわかるよね。不当な言論というのであれば、言論をもって対抗すべき。水商売ウォッチングは別に批判を受け付けていないというわけではなく、吉岡英介氏のやりとりにあるように、吉岡氏の言い分もちゃんと載せている。それを読んだ上でどちらの言い分が正しいか、個々の消費者が判断すれば良かろう。まあ、通常の判断力のある人だったら、どちらが正しいかすぐわかるよね。
吉岡氏は、水商売ウォッチングのサイトが大学のサーバーにあることを問題視しているようだ。もちろん、吉岡氏の言うように、「情報発信が社会に害毒をもたらしていると認定したら、大学当局にはそのサイトを排除する義務」があるだろう。同時に大学の役割として、社会にとって有用な情報を提供するというものもある。たとえば、科学的に根拠のない製品を、偽りの宣伝文句とともに売っているような状況について批判するのは、社会にとって有用だ。批判によって損害を被る企業が大学に圧力をかけてくることもあろうが、そうした圧力に屈するべきではない。
吉岡氏は、アトピー解決篇という本も出していて、アトピー性皮膚炎について根拠のない治療法を勧めている。私も、批判したことがある。(■アトピー解決篇はアトピービジネスの典型例)。私のサイトにもっと影響力があったら、吉岡氏に抗議してもらえただろうに。