NATROMのブログ

ニセ医学への注意喚起を中心に内科医が医療情報を発信します。

血液型差別の一例

一例っても、夕刊フジだから、どこまで事実なのかは不明。しかし、まあありそうな話ではある。

血液型を人事に利用しているワンマン社長。営業アシストの女性と営業マンのペアについて、男性はB型、女性はA型という人事を行っていたが、まあうまくいかないペアもあるわけで。

■血液型判定大好き社長の「独裁」に泣く(夕刊フジBLOG)


 実際、営業マン向きと言われるB型でも気弱で消極的な人間は多く、A型女性でも攻撃的で人に噛みつくタイプもいた。安田さんペアも反発し合うことが多く、業績はどんどん落ちていった。
 「すると社長は『血液型別配置は絶対に正しい! 業績が伸びないのは安田の努力が足りないからだ』と怒鳴ったのです。こちらもカチンときたので『僕は血液型は絶対ではないと思います。そんな迷信で相性などわかるわけありません』と、つい本音を言ってしまいました」
 それ以来、社長は安田さんを無視するようになった。社内でも、ほぼ全員が血液型の相性など絶対ではない分かっていながら「裸の王様」の独裁政権には逆らえない。

安田さんは明らかに不利益を被っているのだけれど、人権救済の申立事例がなければ社会的差別と言えないのかな?安田さんはぶち切れて本音を言っちゃったけど、他の社員は社長のご機嫌をうかがって本音は言えない。差別と断定するには、その人に対する人権侵害を立証しなければならないとしても、社員たちは、次の就職先なんかない場合には、よほどのことがない限りは、「人権侵害された」などとは騒ぎ立てないであろう。

社長の言い分としては、「異を唱える者がいた場合は差別である。しかし、うちの社員たちは異を唱えてなんかいない。うちがどのような方針の人事を行うか、事前に就職希望者が判断すればよい。本当に血液型人事が差別であるというなら、社員全員が我慢しておこうと考えるという現象が現実に起きると想定できるに足る証拠はないし、社員全員が我慢しなければならない立場にあると考えるに足る証拠もなく無理が有る」、などが考えられる。

血液型別保育は差別とは言えないと主張するココさんは、上記したような事例はどうお考えになるのだろう?