■健康食品、体質で効果に差 大豆イソフラボン(共同通信)*1
更年期障害や骨粗しょう症予防に効果があるとして人気の健康食品、大豆イソフラボンは、同じように摂取しても、個人の体質の違いによって骨粗しょう症予防の効果に大きな差があることが4日までに、国立健康・栄養研究所の石見佳子食品成分機能表示研究室長らの研究で分かった。
石見室長らは、女性ホルモンが低下して骨粗しょう症になりやすい年代の女性(平均年齢52歳)約30人に、毎日75ミリグラムのイソフラボンを摂取してもらった。
半年後に骨粗しょう症のバロメーターである骨密度を測ると、骨密度が大幅に低下した人と低下がある程度抑えられた人がほぼ半々だった。
記事からの情報では、イソフラボンの効果に個人差があるかどうかはわからない。というか、イソフラボンが骨粗鬆症に効果があるかどうかすらわからない。対照群(コントロール群)をとっていないからだ。もしかしたら、イソフラボンを摂取しなくても、骨密度が大幅に低下した人とそれほど低下しない人といたかもしれないぞ*2。対照群をとらない研究にはあまり価値がない。もしかしたら対照群はきちんととられていて、記事が伝えていないだけかもしれないが、そしんばそうだとしても、きわめて重要な情報を記事は伝え損なっているということになる。国立健康・栄養研究所のサイトにいってみたが、今回の研究についての情報はなかった。