NATROMのブログ

ニセ医学への注意喚起を中心に内科医が医療情報を発信します。

ウィスコンシン州でも

acanthopanaxさんがコメント欄で教えてくれました。タイムリー。
■「創造説」の授業許可し議論噴出、米ウィスコンシン州


ウィスコンシンの州法では進化論を教えることが必須だが、カリキュラムの内容は各区の教育委員会が独自に決めることが出来る。そのため、グランツバーグ教育委員会のメンバーは先月、科学教育のカリキュラムに「ヒトの起源については『様々な種類の原理や理論』を含めるべき」とする文言を追加。州法が定める進化論についての現在の授業内容は、余りに限定的すぎると主張している。
この決定に、300人を超える生物学者や宗教学者から、カリキュラムを元に戻すよう求める意見書が殺到した。ウィスコンシン州内にある公立大学の学長43人からも、同様の手紙が送られている。

1999年のNature誌の記事に「あざ笑ったり、悲しんだりすることは簡単だ。しかし、科学者のすべきことは、公的生活に積極的な役割をになうことだ」とありました*1

*1:Nature. 1999 Aug 26;400(6747):810. The difference between science and dogma.