■原子力委員会 研究開発専門部会(第6回) 議事録(PDFファイル)
それから、今までのエネルギー開発もしくはエネルギー生産の歴史から言えば、原
子力が最も安全であることは歴史的に証明されているわけですが、それが理解されて
いないというか、事実として知られていないことが、結果として大学から原子力とい
う名前が無くなったり、原子力予算が一方的に下がっている基本的な問題ではないか
と思うので、やっぱり論点としてはそれが一番大きいのではないかと思います。論点
の中に入っていないのですけれども、そんなの当たり前だから、ここはもうみんなそ
れには合意しているので、原子力しかないということと、原子力が一番安全だという
ことは当たり前じゃないかと、そんなこと内閣府の原子力委員会で言っては困るよと
いうことで論点に入っていないのでしょうか。そうすると、何で予算が減ったんです
かと1回僕は質問したのですけれども、僕はそこに課題があるのではないかと思うん
です。その課題が非常に大きければ、やっぱりそれはまた何か必要があるのではない
かと思うのですが、それは研究開発として手伝えないということかもしれないですけ
れども、政策的な問題であって、研究開発ではないという考え方もあるかもしれませ
んが。
2009年の発言である。当時の発言としては「トンデモ」とは判断できないので、トンデモタグはつけていない。発言の一貫性については、検証の余地があろう。このころには、原発は地震で潰れる、などと武田氏は言っていたはずだが、にも関わらず、「原子力が最も安全である」とはこれ如何に。なんらかの留保付きの「危険」「安全」発言であると擁護することは可能であると思う。ただ、そのような擁護を行う人は、同時に、「御用学者」とされている人の発言をも擁護しなければ、ダブルスタンダードである。