NATROMのブログ

ニセ医学への注意喚起を中心に内科医が医療情報を発信します。

2013年3月23日追記

本エントリーにおいて、「特異度(= 100% - 偽陽性率 )と陽性反応的中割合を混同した誤り」の例として、津田敏秀さんのインタビューを引用したのは不適切でありましたので、津田敏秀さんおよび読者にお詫びを申し上げます。

きんようブログの■福島県での甲状腺がん検診の結果に関する考察 ver.3.02によれば、鈴木教授の「細胞診では 10%の偽陽性、10%の偽陰性があり、確定診断とはならない。手術を行った 3 名に関しては病理検査を行い確定している」という言葉を「偽陽性率」「偽陰性率」と読むことができる可能性を考慮しつつ、「有病割合などの追加情報が必要」であること、および文脈より、「10%の(100−陽性反応的中割合)%」および「10%の(100−陰性反応的中割合)%」と読み替えた方が妥当と津田敏秀さんは判断したそうです。

ublftboさんの■津田敏秀氏の見解への誤解と謝罪 - Interdisciplinaryにて詳細な解説がなされていますので、紹介いたします。