NATROMのブログ

ニセ医学への注意喚起を中心に内科医が医療情報を発信します。

おいしい青汁

今日は山で雪遊びした帰りに、温泉に寄った。温泉と言ってもスーパー銭湯みたいなところだったが。最近、チビは男湯に入る。体も髪も自分で洗えるし、着替えも一人でできるので楽チンである。さて、お湯から上がったところで目に入ったのが、写真の青汁の自動販売機である。おいしい青汁が1杯100円である。なんと、チビは青汁が欲しいと言う。それはマズいからソフトクリームにしろと言ったが聞かない。やり直しできないことを念を押して100円を渡した。

青汁を一口飲んで微妙な表情をして、おもむろに別に買っておいたペットボトルの水を飲み始めた。「パパ飲んでいいよ」と言うので味見をしたら、おそらく果汁が入っていて飲みやすくなっているものの、まごうかたなき青汁であった。美味しかったか聞いたら、「美味しかった」と答えた。じゃあお前が残りを飲めと渡したら、結局、妻に残りを押し付けた。

失敗したと思っているだろう、と聞くも、あれは美味しかったからママにあげたのだと言う。強情な奴め。まあ、やり直しを要求して泣いたりしないだけいいか。青汁がなんだか知らないはずなのに、キャッチコピーに騙されたのだな。こうして経験をしていくものなのだろう。