NATROMのブログ

ニセ医学への注意喚起を中心に内科医が医療情報を発信します。

鳥の災難

実家では干し柿をつくっているのだが、今年は山に餌が少ないせいか、野鳥が干し柿を狙ってやってくる。鳥の分け前も用意しているのだが、それでは不足なのか、人間様のを欲しがるらしい。一個や二個ならいいのだが、美味しそうになったものから順番についばんでいくものだから、放っておいたら全滅だ。父が釣り糸を張ったり、目玉模様で脅かしたりしたが、あまりうまくいかない。赤いネットを張ったら、被害はなくなった。と思っていたら、母から電話があってすぐ来いとのこと。行ってみたら、こうなっていた。

ヒヨドリ?がネットに引っ掛かっている写真

父がたまたま不在で、私になんとかしろと。たぶん、ヒヨドリだと思う。写真だと死んでいるように見えるけれども、ちゃんと生きていた。妻と協力して救出。大きな怪我はないようだが、自力では飛べない。とりあえず、保護することとした。ダンボール箱に入れ、使い捨てカイロとコタツで保温。砂糖水をやれとネットに書いてあったからやった。チビは興味しんしん。だいぶ元気になってきた。

ヒヨドリ?保護中

翌日、ダンボールごと外に出していたら、自力で飛んでいったから、大丈夫だろう。なんとなくいいことをしたような気になったが、よく考えたら、人間がネットなんか張ったせいで酷い目にあったのだから、鳥にしてみたら災難だよな。これで、赤いネットは危険なものだと学習しますように。