■超歴史スペクタクル 地球の夢!生命の夢!!ダーウィンの大冒険〜僕たちはみな進化という名の旅をしている〜(TBS)
荒俣宏出演/監修。もう1人の出演者の雨宮塔子は誰だか知らない。タイトルからはそこはかとない不安を覚えたが、内容はまあまとも。間違いがあったら突っ込んでやろうと思ってビデオに撮ったのだが、とりあえずツッコミどころはさほどなし(系統樹の頂点にヒトがいるようにも見えるところと、ウォレスの出番がないとこくらいか)。イギリスBBCによる再現映像が素敵。もうこれだけ放送すればどうよ、って感じだった。俳優は良く似ていた。荒俣宏の最後の締め「ミミズは下等ではなく人よりも上かもしれん、うんぬん」は別に不要だったけど、あれがないと番組にならないのであろうなあ。
2004年11月6日付記 ダーウィンの伝記を読まないといけないという気になってきた。
■進化論と創造論についての掲示板ログの安賀須若人さんより引用。
なのだそうで、その点に関して注意して番組を見ていたのだが、その辺は微妙。ハクスリーの演説後に拍手して立ち上がる聴衆が描かれており印象としてはハクスリーの勝ちであるように見えるけど、別に全員総立ちでハクスリーマンセーというわけでもない。フィツロイ元船長の自殺についても、「この[論争の]数年後、フィツロイは自殺してしまいます」というナレーションがかぶるだけだが、印象としては、確かに論争と自殺が関係しているように見える。ああ、やはり伝記を読まないといけないなあ。
どのような伝記であれ、ハクスリーとウィルバーフォースの討論でハクスリーがウィルバーフォースを負かしたという話は科学史的には全く支持できないものらしいので、この話がどう扱われているかをチェックしてハクスリーが勝ったとしているような伝記は参考にしない方が良いと思います。