副院長が珍しくヒラの医局員の部屋に来て、本棚を探しつつ、「症候群の本はないか」。ナントカ症候群とかいう病気はそれこそ山のようにあるのだが、症候群だけを集めた辞典のようなものはないのか、ということらしい。なんでも「ステーキハウス症候群」について知りたいらしい。なんだそれ、聞いたことないよ。こういうときどうするかっていうと、Googleに聞く。これしかない。
②ステーキハウス症候群(Stakehouse syndrome*1)
癌などのため食道から胃への通過が悪いと起こりやすく、肉の塊・昆布などを
よく噛まずに飲み込んで塊が食道に詰まってしまうこと。
米国での俗称で、ステーキをほとんど噛まずに飲み込んで詰まってしまうこと
からこのように呼ばれています
もう一つ別の日本語のサイトでも同様の説明。とまあ、Googleであっという間に答えが見つかって、副院長にはバイバイできた。偉い人がいたらくつろげないのだもの。とまあこんな感じで、辞書・辞典がわりでGoogleを使っている人はたくさんいると思う。副院長も、別に「ステーキハウス症候群の治療と予後」について知りたかったのではなく、「そもそもステーキハウス症候群って何よ?」という疑問に答えが出ればよかったのだ。こういうときにGoogleは便利だよね。Googleの弱点は、たまに(検索用語によっては過半数が)ウソが書いてサイトがあるということ。しかし、ちょっとした疑問はGoogleで調べ、信頼できる文献で裏をとる、という方法で仕事がだいぶ効率的になる(PubMedでは"Steakhouse syndrome"で6件引っかかったよ)。
*1:原文ママ。Steakhouse syndromeが正しい