NATROMのブログ

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遺伝子からみた「いじめ」の意味

みんながだいすきなTOSSランドより、ゆうめいな村上和雄さんのはなしをしょうかいするよ。


■遺伝子からみた「差別・いじめ」の意味(TOSSインターネットランド)


 村上先生は次のような話もされました。ある実験のため、ねずみをいじめたのだそうです。いじめられたねずみはストレスでよい遺伝子のスイッチが切れます。しかし、よい遺伝子のスイッチが切れるのはこのいじめられたねずみだけではないのです。それを見ていたネズミたちもよい遺伝子のスイッチが切れるのだそうです。
 いじめは「自分がされるされない」だけでなく「いじめのある場所にいる」だけでその人の能力が十分発揮されなくなるのです。「いじめをしない」だけではなりません。いじめはなくさなければならないのです。
 一人一人の力を十分に伸ばすためにもみんなでいじめをなくしていきましょう。


「よいいでんしのスイッチがきれる」から、いじめをなくしていかないといけないのかな。でもこのじっけんけいでは、ほかのこたいをいじめるネズミについてはなにもいっていないんだよね。ほかのこたいをいじめるつよいネズミがはんしょくせいこうするのであれば、つよいネズミのよいいでんしのスイッチがオンになっているってことだよね。だとすると、いでんしからみたいじめのきょうくんは、「いじめられたり、ぼうかんしゃになったりせず、せっきょくてきにいじめるがわにまわって、よいいでんしをオンにしよう」っていうことにならないのかなあ。

「水からの伝言」と同じ構図。「よい遺伝子のスイッチが切れるからいじめをなくしましょう」というのは「言葉が人体(の中の水)に影響を及ぼすから感謝の言葉を使いましょう」というのと変わらない。