NATROMのブログ

ニセ医学への注意喚起を中心に内科医が医療情報を発信します。

なかなか死なないカブトムシ

8月の終わりごろ、チビの保育園の集まりで、山でお泊り会を行なうということになった。打ち合わせのときに、バナナトラップでカブトムシを採った話を妻がしたところ、お母様方が興味を持たれたとのこと。というわけで、バナナ担当の役目を仰せつかった。まあカレーを作れとか言われてもできないし。

夏も終わりだし、山といってもカブトムシがいるとは限らない。別に採れなくったって気分を味わえればいいのだろうが、採れないときは自作自演しようと、7月の終わりに採ったカブトムシ一つがいをこっそり持ち込んでいた。宿泊施設の駐車場の桜の木と、広場のイチョウの木にバナナトラップを仕掛けた。本気で採る気があるなら山の中に分け入ってクヌギを探してもよかったのだが、予定では、夜中にチビどもを連れて見にいかねばならないから、安全第一である。

とまあ、あまりやる気がない仕掛け方だったのが、夕方のまだ明るい6時頃であろうか、桜の木のほうにカブトムシが2匹、オスとメスとが寄ってきていた!チビとその友達を呼んだら、さすがのチビも走ってきた。もうなんか取り合いになっているし。こないだまではほとんど興味なかったくせに、他人が欲しがると自分も欲しくなるらしい。この分ではもっとたくさん取れるかと思ったが、あいにく夕立がきて気温が下がったためか、その2匹で打ち止め。幸い、夕立は途中で止み、みなで花火を楽しんだ。

子供の人数分採れれば良かったのだが、自作自演用の分を合わせても4匹だけ。うちに帰ればちゃんと別のがいるのだが、チビは人にやりたがらない。2匹を別の子にあげて、2匹を持って帰った。持って帰ったら興味が薄れた模様。まあこんなものだろ。市販のカブトムシ用の餌を与えていたが、これが結構食べるのだ。9月になったら死ぬだろうと思っていたのだが、蚊取り線香の煙にも耐え、実はまだ生きているのである(写真)。