NATROMのブログ

ニセ医学への注意喚起を中心に内科医が医療情報を発信します。

サンマ賛歌

「花の色や香りは、人間を楽しませるために、神様がおつくりになった(進化したわけではない)」と言う創造論者がいる。じゃあ、ラフレシアの臭いはどうなんだとか言いたくなる。「スウィーティーというグレープフルーツに似た果物を食べました。神の愛により、イスラエルにこんなに美味しい果物をくださったのです」と言った創造論者もいた。熱心な創造論者ってのは、キリスト教右派で親イスラエルなのだ。ていうか、スウィーティーは思いっきり品種改良された果物だぞ。神様じゃなく、人がつくったんだ。

奴らが、こうした喩えに、どうして秋刀魚を持ち出さないのか不思議でたまらない。秋刀魚は品種改良されていないのにもかかわらず、なぜこんなにもうまいのだ。「秋刀魚の美味しさは自然淘汰では説明できない。秋刀魚は神によってつくられたのだ」と主張されたら、反論できないぞ。大根もそうだ。大根は、秋刀魚に合うようにデザインされているとしか思えないではないか。盲目の時計職人が、秋刀魚と大根を作り出す確率は、10の600万乗分の1だ(NATROM推定)。スウィーティーなど別になくてもいい。秋刀魚はないと困る。将来の夢は、マイ七輪で漁港で上がったばかりの秋刀魚を焼いて食うことだ。

そうした秋刀魚好きの遺伝子を引き継いだのか、チビが秋刀魚の歌を歌ってくれた。


サンマサンマ♪なすび♪
サンマサンマ♪キャベツ♪
茄子やキャベツはサンマに合わないとお父さん思うな。


サンマサンマ♪お肉♪

サンマとお肉はどちらも表3だから、バランス悪いぞ。


サンマサンマ♪時計♪
サンマサンマ♪カーテン♪
お前、目についたものを適当に歌っているだけだろう。とういわけで、チビはサンマも食べたが、主に納豆を食べた。

納豆>>>>>こえられない壁>>>>>サンマ

であるらしい。