チビと公園へ。ちっちゃいクモを発見すると同時に踏み潰そうとするチビ。たしなめると、
「おうちにはごきぶりはいるけど、こうえんにはごきぶりはいない」
と反論。家でハエトリグモの類を殺そうとするチビに、ゴキブリを取ってくれる益虫だから殺してはいけないと普段から言っているのだ。たしかに、ゴキブリを取らないクモなら殺してもいいのか。チビの反論は論理的だ。小手先の理由で殺してはいけないと教育するのは間違っている。でも、きちんと理由を説明するのは難しいのだ。とりあえず、「己の欲せざる所は人に施すことなかれ」の精神で、
「パパが踏み潰されたらイヤだよね。クモさんも踏み潰されるのはイヤじゃないかな」
と言うと、チビは、
「くもはけもの。パパはけものじゃない」
それは反論になっていないぞ。けものって何だよ。