NATROMのブログ

ニセ医学への注意喚起を中心に内科医が医療情報を発信します。

この記憶力はどこからくるのか

最近のチビはもっぱらウルトラマンである。子供はどうも、アンパンマン期→トーマス期→ウルトラマン期という成長を遂げるものらしい。あんなにお気に入りだったトーマスのおもちゃにはほとんど見向きもしない。さて、ウルトラマンにもいろいろある。私はタロウとセブンの区別はつくし、かろうじてゾフィーぐらいならわかる。しかし、それ以降のウルトラマンとなると何が何やら。コスモスやらティガやらネクサスやらゼアスやらガイアやらマックスやらがあるのだ。ウルトラマンごっこをするときには、各種ウルトラマンが次々と出てくる。

ウルトラマンの店に30種類を超えるウルトラマン人形があったのでテストしたら、番組などほとんど見たこともないくせに、うちのチビは各種ウルトラマンを一瞬で同定しやがった。ちゃんとウルトラマンと帰ってきたウルトラマンの区別もついている。ちなみに新マンのことをウルトラマンジャックと言うのだ。初めて知った。チビがどこで覚えたのかというと、ウルトラマンの小冊子を持っていて暇があればそれを眺めているようだ。

ちなみに、ウルトラマン80のことを大人がエイティと発音したら、チビは


「ちがう。えいてい」

と訂正する。最後の「イ」は小さいィ(拗音)ではないのだ。なぜなら、そのウルトラマンの小冊子では、ふりがなとして「えいてい」と書いてあるからなのだ。

晩酌の邪魔する悪い人

入院患者の状態が悪いときは、いつ病院に呼び出されても良いように、お酒は飲まない。診療に影響するというよりも、主に交通手段のためなのだが。そういうわけで、夕食時には嫁は今日は飲めるのかどうか私に尋ねる。飲めないときには「(状態が)悪い人がいるので飲めない」などと言うわけだが、チビがそれを聞いて、


「わるいひとがいるの?」

いや、悪者じゃないから。倒さなくてもいいよ。