NATROMのブログ

ニセ医学への注意喚起を中心に内科医が医療情報を発信します。

新型インフルエンザワクチンを打ったよ

職場で、新型インフルエンザワクチンを接種した。私自身は新型インフルエンザに罹患したとしても重症化するリスクは小さいと考えられるが、医療従事者として患者さんと接触することもあり感染を広げないためにである。それと、感染が拡大したときに罹患して戦力外にならないように。同僚も普通にワクチン接種を受けていた。「新型インフルエンザ予防接種済証」と書かれた紙をもらった。




新型インフルエンザ予防接種済証

季節性インフルエンザワクチンを接種したときには、こんなものはもらわなかった。何に使うのかわからなかったけど、どうやら一般の人たちが接種したときに、役所へ持っていって費用の補助を受けたりするためのものらしい。私の場合は、費用は職場が負担してくれたのでタダ。季節性インフルエンザワクチンについては、当面は患者さん及び他の職員が優先とのことで、まだ打っていない。

幸い、いまのところ副反応なし。新型インフルエンザ自体を恐れすぎる必要はないが、同時にワクチンの副作用も恐れすぎてはいけない。ワクチンの効果や害については、疫学調査で評価すべきであって、個人の体験はあまり意味を持たない。しかし、ワクチンの害をあまりにも過大に見積もる人にとっては、医療従事者が普通にワクチンを接種していることで、少しは不安がやわらぐかもしれない。



追記:浅見真規さんが「ワクチンのロット番号部分のある下半分」のアップを望んでおられるのでアップしました。




新型インフルエンザ予防接種済証(下半分)


ネット上の複数の場所で、浅見真規さんは有意義な議論を行う能力に欠けていると評価されています。たとえば、松浦晋也のL/Dでは、blogのオーナーの松浦晋也さんから、「浅見さんの主張は、彼のホームページで読むことができます。私の読む限り、それは理解不足と思いこみで構成されており、真実から遠いところをさ迷っています。また、浅見さんの名前で検索する限り、彼はネットの各所で議論を起こしており、そのすべてで彼は自身の意見を主張するだけで、建設的な議論を形成するに至っていません。私の見る限り浅見さんは、他人と意見を交換するために必要な、基本的な能力を欠いているようです」と、言われています。私も、この意見に同意しますし、コメント欄のやり取りで十分にそれは証明されています。今後、浅見真規さんと議論しようとされる方は、参考にされてください。