"No doctor, no error"という言葉がある。「医療ミス」の責任を厳しく問うことで医師が辞めていく現象を指して言われる。最近では、福島県立南会津病院の産婦人科が3月いっぱいで休診となるニュースが聞かれた。南会津地方では唯一の産婦人科だったとのこと。
「ミスの責任が問われるのは当たり前ではないか、医師は甘えている」と思われる方々もいるであろう。もちろん、過失があれば責任を問われるのは当たり前である。ただ、過失がなくても結果が悪ければ責任を問われることもある。「医師の機転や処置のとりかた、手術に間違いがなければ、なぜ死んでしまったのでしょうか」。医師が間違わなければ患者は死なないかのように考えられている。遺族がそう考えるならまだ仕方ないとも思えるが、警察や検察、裁判官、マスコミも医療の不確実性を理解していない。明らかな過失が罰せられるぐらいで医師が逃げるものか。
さて、"No doctor, no error"という言葉はいつぐらいから使われているのだろう?
"no doctor, no error"(REVの日記 @はてな)
自分のブックマーク/diaryでの初出は、2007年4月ごろ。
検索すると、2007年の2月ごろの掲示板に、この言葉が確認できた。
キャッシュなので良く分からないが、片岡理論というらしい。
ちなみに片岡理論の片岡とは、片岡康夫検事のことである。福島県大野病院事件について「いちかばちかでやってもらっては困る」という名言を残している。id:REVさんは、2006年12月22日までさかのぼれていることを追記している。私も探してみたが、2006年10月04日までさかのぼれた。
328 名前:卵の名無しさん :2006/10/04(水) 16:44:54 ID:BRDF/+vY0
医療事故を減らすには、コレに尽きる。No doctor, no error.
もっと昔から言われていたような気もするが。