NATROMのブログ

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いのちのたび博物館

毎年行っているのだが、北九州市自然史・歴史博物館へ。常設展示も生物進化、特に恐竜関係が充実しているのだが、3月まで特別展として恐竜博をやっているのが目当て。いつもはそれほど混んではおらず、ゆったり見ることができるのだが、今日はなんと行列ができていた。「お前らな、恐竜博如きで普段来てない博物館に来てんじゃねーよ、ボケが。恐竜博だよ、恐竜博。なんか親子連れとかもいるし。一家4人で博物館か。おめでてーな」などと思わないでもなかったが、行列に並んだ。20分ほど寒空の中で待つ。

恐竜博のサブタイトルは「恐竜から鳥への進化」。鳥も恐竜だろというツッコミはなしの方向で。英語では"Evolution of Dinosaurs from their origin to birds"となっていて、こっちのほうが「鳥⊂恐竜」という感じが出ている。系統樹に沿って展示していると説明書きにはある。入り口は最初の恐竜で、出口が現代の鳥。枝分かれで鳥に至らないほうを選ぶと、(申し訳程度ではあるが)行き止まり(つまり絶滅)になっている。それはいいが、人の流れが滞っていたぞ。出口にカワラバトを置いていたのはGJ。

目玉は、世界最大のティラノサウルスの「スー」の全身骨格模型(写真)。確かにすごいけど、こう言ってはなんだが、まあ普通。だって、常設展示で、もっとでっかい恐竜の骨格が展示してあるんだもの。常設展示を十分楽しみました。特別展がないときに来るのが吉かも。