NATROMのブログ

ニセ医学への注意喚起を中心に内科医が医療情報を発信します。

すばらしいしすてむ

  • 指紋認証を何度も確認する安全性の高いシステム。
  • 退院時サマリーを書いている途中では、退院時処方等をコピーできない。一時中断→処方の画面へ移動→コピー→退院時サマリーの画面に移動して再開→ペーストとしなければならない。しかもペーストすると形が崩れて整形が必要となる。
  • 退院時サマリーと他科からの手紙を同時に開けないため、手紙を参照しつつサマリーを書くことができない。いったん、ワードパッドか何かに書けばいいんだけど、面倒くさい。
  • 糖尿病教室は外来予約から入れる。それはまあいいとして、毎回予約が必要。そのたびごとに必須入力が必要。
  • 点滴するのに1時間半かかったぜ。外病院なら2分だ。オーダー入力→薬剤部に取りに行く→自分で混注→自分で点滴ルートつくる→自分で穿刺。これで終わりと思いきや、「混注と注射実施オーダーを入れてください」とのこと。混注実施オーダーは確認者要。注射実施オーダーは、注射指示箋と患者のバーコードが必要。
  • 定時処方は前日12時まで。それが過ぎると翌日の午後にしか薬は上がってこない。それはいいよ。処方も多いだろうからな。でもな、だったら、オーダーを入れるときに警告なり出る仕様にすべきだろ。当日の朝になって「薬が上がってきません」て。ええ、緊急処方をオーダーして取りに行きましたとも。これで30分。
  • 月曜日定時処方の罠。土日に新しく開始された処方は、週末分しか処方できない(緊急処方のみだから)。なので、日曜日の日付で緊急処方を1日分、月曜日の日付で定時処方を7日分とか出す。すると、月曜の朝の分が上がってこない。日曜の宿直医が、月曜朝の分の緊急処方を行う羽目になる。実はこれは凄く危ない。月曜朝の薬が重複するから。月曜朝の緊急処方を内服したあとで、定時処方分の朝の薬が病棟へ上がってくることになる。間違えて二度内服する可能性がある。
  • 診断書。医療機関名と住所の欄は空けておいた。ハンコ押すだけだから、いくらなんでも事務がやってくれるだろうと。ええ、当然のように押してくれませんでしたよ。それどころか、空欄のままで患者さんに渡しやがりましたよ。患者さんが指摘したら、ナースが電話をかけてきやがりましたよ。わざわざ「空欄になっていますので書いてください」の付箋をつけてレターボックスに入っていた。黙ってハンコ押したほうが早いと思わないのかね。
  • 何か計り知れない理由により、とある病棟では、電子カルテの入力の他に、手書きで現在の処方を書くことを強要された。処方箋入力(電子カルテ)+指示箋入力(電子カルテ)+処方手書き(紙カルテ)。婦長に文句を言ったら「先生が何とかしてください」って。
  • 指示箋。3時過ぎたら入力だけではなく、印刷して直接ナースに渡せってさ。で渡そうとしたら、「それは○○さんに」って。病棟来たばっかりで顔知らないんだよ。「PHS鳴らせ」って、PHS番号書いていないではないか。
  • スミフェロン(自己注射)を退院時処方しようとしたら入らない。薬剤部に電話すると、「入院時の緊急処方で出せ。退院時処方分であるとコメントつけて」とな。しかも、実施の入力について「医事課に連絡しろ」と。はいはい、医師の仕事ですよねー。
  • 患者を選択して診察画面に入ろうとするたびに、メッセージボックスが表示される。既読にすれば表示されなくなるかと思いきや、「メッセージ受信者じゃないため既読にはできません」。メッセージ受信者じゃないならそもそも表示するな!
  • 「エコー実施者が責任を持って実施の入力を行ってください」。エコーの所見の入力は実施者がするさ。それとは別に、わざわざ「エコーを実施しましたよ」という入力のためだけに、電子カルテに入って操作しなければならない。所見入力とリンクできないの?
  • オーダーの入力の仕方にまったく統一性がない。CTのオーダーは登録ボタンを押してから患者背景などを入力する。心電図・単純レントゲンは患者背景を入力してから登録ボタンを押す。エコーのオーダーは詳細のボタンを押して患者背景を入力したのち登録ボタンを押す。
  • 画像等のレポートを閉じるときに必ず「コピーしますか?」と確認する。実はこの確認は不要ではないかという指摘が既になされていたが、担当の回答は、「そもそもレポートはカルテに転記するものであるからして、そうした確認は必要である」とのこと。アホか。よしんばそうだしても、主治医が後からレポートを確認したり、主治医以外の人がレポートを確認する機会のほうが多いだろう。本当に馬鹿。仕事を増やしたくないだけだろ。死ね。
  • 薬剤部がアミノレバンENのフレーバーを置いていない。「薬価がついていませんし、薬剤ではなく食品ですから」ということらしい。私が大塚製薬に電話をして、MRさんが届けに来てくれた。MRさんが言うには、こんな病院は当院ぐらいなものとのこと。そうであろう。更に、Dr.が電話するのは当科ぐらいとも。他の病棟では、Nsが製薬会社に電話する。ダメ病院の中のさらにダメ病棟。
  • 「患者さんが目薬欲しいと言っています」ということを伝えるためだけに、他院で外来中の私の携帯に電話してくる病棟Ns.。緊急性ないだろう。お前には頭はないのか?患者の言うことを何も考えずに伝えるだけならサルでもできるぞ。
  • 上を行くやつがいた。「患者さんが会いたいと言っています」って電話してきたナースがいた。「そんでご用はなあに?」とこちらが聞いて初めて患者さんに聞く。診断書を書いてほしかったそうだ。クラークに回せばいいだけだった。
  • 上記に関連して。やたらと複雑怪奇な機能がある電子カルテ。そのくせ、緊急性のないちょっとしたこと(「患者さんが目薬を希望されています」「入院中に胃カメラを受けたいそうです」など)をDr.に伝えるシステムがない。なので、馬鹿Ns.はすぐに電話してくる。外来中だろうと処置中だろうと。賢いNs.は病棟に行ったときにDr.に伝える。普通にメール機能を持たせればいいんだよ。
  • 発熱時の指示および処方、患者さんへの説明もしているのにも関わらず、IFN初日の夜に「発熱しました」と電話をかけてきやがったナースがいた。この日に発熱することなど、私は入院時から知っている。
  • 電子カルテのクリニカルパス(CP)使えなさすぎ。CP画面から薬剤を右クリック→オーダー登録(自動登録)できるようにみせかけているが、実はできない。まず「オーダーを行います」との確認メッセージが出る。OKをクリックすると注射オーダー画面に移行し、「CP画面からオーダー登録中」とのメッセージがでる。CP画面の方は、「オーダー登録中です、登録が完了するまでCP画面はロックされます」と表示される。登録中なのかあとしばし待つも、ずっとそのまま。フリーズしたかと思ってやりなおしても同じ現象が再現される。あちこち電話をかけて、それが仕様であると確認。結局、CP画面を見ながらすべての注射・内服指示を手入力した。
  • CPからオーダー入力ができないのは「紐付けされていないから」だと。まあそれはいいよ。一番の問題は、オーダー登録できないのにも関わらず、「オーダー登録中です」と表示されることだ。まあ改善途中のシステムだからそれも目をつぶろう。心底びっくりしたのは、問題点が何かということが、担当者にまったく伝わっていなかったことだ。「紐付けしたいのならCP委員になってください」とか言いやがった。「紐付けしたい」んじゃないんだよ。ウソの表示を出すなって言ってんだ。驚愕の後に絶望感が。将来改善される見込みゼロ。
  • EVLのCP。初回の治療日は○月○日(治療前)と○月○日(治療後)と列が2つある。2回目以降のEVLは追加するような仕様なのだが、追加した日は列が1つしか入らない。電話で文句を言ったら、「複数のパスを使え」とのこと。使えなさ過ぎ。
  • 医師を大事にしているかは当直室を見ればわかる。浴槽がなくてシャワーのみというのはまあ良い。石けんをおいていない。シャンプーも置いていない。各自で用意しろということらしい。手洗い用の液体石けんで髪を洗ったぞ。タオルを置いていない。勝手にエコー用のタオルを拝借する。土日なんて、シーツ交換もしてくれない。
  • 一包化されていたら、Do処方で緊急処方できない仕様らしい。情報係に電話して一包化指示を外す方法を聞いたら、すったもんだした挙句、「再入力してください」と返事しやがった。
  • 金曜日にPEIT。プローブをガス滅菌に出すように口を酸っぱくして言ったのにも関わらず、なぜか火曜日に使用後のままのプローブが病棟に。
  • プローブが滅菌されている、よしよし、と思ったらアタッチメントが入っていない。「捨てるな」と書いてあり、口頭で指示していてもこの始末。
  • 包括請求だから入院中に外注検査を出すなと言われた。お金のことをあまり気にしなくていいという数少ない利点も失われた。