NATROMのブログ

ニセ医学への注意喚起を中心に内科医が医療情報を発信します。

進化論

「ダーウィンよ さようなら」

自然科学が成功した理由の一つに、相互評価がある。新しい仮説を提唱したときには、手段・方法・対象を明確にして、第三者が検証できるようにしなければならない。また、その仮説がこれまでの知見に矛盾しないか、矛盾するならばどのようにその矛盾が説明さ…

毒ハムスター

うちのチビは「とっとこハム太郎」の歌が大好きだ。この歌から、ハム太郎がひまわりの種が大好きであることがよくわかる。というほとんど意味のないマエフリから、■ハムスターにかまれ死亡例(東京新聞)について。tf2さんKU。(KU。の使い方はこれでい…

縄文セックス

エッチな単語を含んだ日記を書けばアクセス数がうなぎのぼりだということで、何かふさわしい記事がないか毎日チェックしている。ウソだけど。本当は、「進化論」をキーワードに見つけた。なかなかステキだよ。■セックスは神の神秘です!!縄文セックスのテク…

「社会生物学の勝利 批判者たちはどこで誤ったか」

ジョン・オルコック著 長谷川眞理子訳 原著は2001年。著者も訳者も信頼できそうで、社会生物学についての見解を知るには役に立つだろう。タイトルがなかなか凄い。内容も、タイトル通りというところ。社会生物学については、誤解に基づいた的外れな批判がな…

サンマ賛歌

「花の色や香りは、人間を楽しませるために、神様がおつくりになった(進化したわけではない)」と言う創造論者がいる。じゃあ、ラフレシアの臭いはどうなんだとか言いたくなる。「スウィーティーというグレープフルーツに似た果物を食べました。神の愛によ…

種分化の研究

■進化論解明 カギは熱帯魚 速い分化 1万2000年で700種 シクリッド(東京新聞)Googleニュースが新しくできたってことで、進化論で検索してみたら、上記記事が引っかかってきた。大島弘義(東京新聞・中日新聞科学部記者)による記事。 アフリカ・ビ…

エピジェネティクスと獲得形質遺伝

進化論と創造論の掲示板で、ちょっと前に獲得形質遺伝のことが話題になった。たとえば、「ストレス環境下では、母親が分泌したストレスホルモンが胎児に影響して、ストレスに強い子が生まれるってこともあるのでは?」という疑問。で、「そういう現象が起こ…

ピロリ菌:血液型に合わせ変幻自在 感染力の秘密を解明

毎日新聞の記事より。 ピロリ菌は胃の中にすみ着くため、胃の粘膜と結合するたんぱく質を持つ。一方、胃の粘膜の細胞には、血液型によって異なる形の糖鎖が付いている。研究チームは、胃かいよう患者に血液型O型の人が多いというデータに着目。日本、スウェ…

生命の跳躍――進化の10大発明 [単行本]

■生命の跳躍――進化の10大発明 [単行本] ニック・レーン (著), 斉藤 隆央 (翻訳) 面白かった。読む価値あり。ただし、やや難易度高い。新しい発見がいろいろあった。たとえば、レスリー・オーゲルの第2法則「進化はあなたよりも賢い」の例(P261)。タコやイ…

強い者は生き残れない 環境から考える新しい進化論

■強い者は生き残れない 環境から考える新しい進化論 [単行本] 吉村 仁 (著) 同じ著者による■素数ゼミの秘密は面白かったが、こちらは期待はずれ。著者の言う、「新しい進化論」のどこらあたりが新しいのか、私には理解できなかったからだ。 サブタイトルにあ…

進化のなぜを解明する

■進化のなぜを解明する ジェリー・A・コイン (著), 塩原通緒 (翻訳) 生物進化の証拠について概説。ドーキンスの「進化の存在証明」と内容がかぶり気味。ただ、ドーキンスよりかは平易に書かれていると思う。

進化に関する誤解を集めてみたよ

100個ぐらい集まったら、本でも書こうかな。・中間型化石が存在しないので、ダーウィン進化論は誤りである。 ・ダーウィン進化論が正しいとしたら、中間型の生物でいっぱいのはずだ。しかし、中間型の生物はどこを探してもいない。よって、ダーウィン進化論…