NATROMのブログ

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市長の命令に服従しろとは相手の都合を無視した卑怯で無礼な言葉だ

阿久根市長関係のニュースから目を離せない。以下、引用中の強調は引用者による。


■「元係長は市政転覆企画」 阿久根市長側が準備書面提出(asahi.com)


竹原市長はこの日までに、元係長について「『職員は市長の命令に服従すべきだ』とする意識がほとんど見られない」「『すきあらば竹原市政の転覆を謀ろう』と企図している」とする準備書面を提出。「人事は行政をつかさどる首長の専権事項。裁判所は首長と対等の立場からその適否を論じる資格を持たない。円滑な行政に必要として行われた以上、適法である」と主張した。


竹原市長は、「職員は市長の命令に服従すべき」とお考えのようである。つまり、「職員は市長の言う事を聞け」というわけである。そんな竹原市長に、以下のブログを紹介したい。


■さるさる日記 - 住民至上主義 ■2008/09/07 (日) 「言う事を聞く」について*1


世間では理屈の通らない言葉が日常的に使われている。 


人の耳には蓋が無い。従って、音が届く範囲内であれば相手には聞こえる。
にもかかわらず、「言う事を聞け」という言葉を使うのは、意図がありながら、自分勝手な理由で正直に言うのを避けるという幼稚で卑怯な選択をしているという事だと思う。


「言う事を聞け」とは「言いなりになれ」という意味だ。相手の都合を無視した卑怯で無礼な言葉だ。


「聞く耳を持て」とは「自分を安心させろ」という幼稚な態度である。


「言う事を聞く良い子」とは「言いなりになる、考えないか何を考えているか分からない子」ということになる。


 人は多くの場合、「言うべき言葉」ではなく、「言いやすい言葉」を使う。意味を考える事無く、口から音を立てている。本当に乱暴だと思う。


ブタの「ブーブー」、牛の「モーモー」、人間の「人の言う事を聞け」


私には、このような人は牛やブタなどより進化した存在のようには見えない。
進化するためには言葉を大切にする必要がある。ひとつひとつの言葉には複数の意味がある。 良く考えて使うべきだろう。


「牛やブタなどより進化した存在」という部分にもツッコミたかったけど我慢したよ!


*1:URL:http://www5.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=521727&log=20080907