NATROMのブログ

ニセ医学への注意喚起を中心に内科医が医療情報を発信します。

等身大の主人公・麻酔科医ハナ


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麻酔科医ハナ (1)(アクションコミックス) なかお白亜 (著)。


医師を主人公とした漫画はたくさんあるが、その主人公の多くはスーパードクターか、でなければ青臭い理想論を吐く暇そうな研修医である。医師からは、漫画の中の「名医」に対しては厳しい見方がされることが多い。要するに「ありえない」「患者に媚びすぎ」というツッコミである。フィクションなんだからツッコんだってしょうがないのだが、医療事故が問題になるたびに「Dr.コトーを見習え」などと(Yahooブログとかmixiとかで)仰る、フィクションと現実の区別がついていない一般の方々もいらっしゃるので、まあ文句を言いたい気持ちもわかってくださいな。

なかなか等身大の医師を主人公にしたマンガは少ない。「研修医なな子」は名作。「がんばれ!猫山先生」は先日紹介した。最近読んだのが、shy1221さんが紹介した「麻酔科医ハナ」。主人公は、大学病院勤務の3年目の麻酔科医。薄給・激務などの自虐的な要素がある一方で、それ以上に麻酔科医としての誇りを感じさせる内容だ。著者は、現役かどうかはともかくとして、医師だろう(著者が現役麻酔科医だという情報もあるけどソースが見つからない)。私は内科医で、あまり麻酔科医の先生と接する機会がないものだから、どこまでリアルかは分からない。少なくとも、内科医の目から見たらリアルだ。






若くてイキのいいローテーター

実際麻酔科の女医はローテーターと結婚することがわりとあるのよ…
ローテートは絶好のお見合いシステムよね…
待っているだけでいくらでも若い医者が流れてくるから
あとは数ヶ月という短期間でネタを見極めねらいを定めて…
食う。


ええと、リアルなんでしょうか?