NATROMのブログ

ニセ医学への注意喚起を中心に内科医が医療情報を発信します。

イカす研修医募集のページ

医師は医学部を卒業したら研修を行う。昔は、卒業したら大体は大学の医局に所属して、医局が研修先を決めていた。財前教授@白い巨塔ほどではないにしろ、やはり教授は権力を握っていて、あまり条件の良くない病院にも研修医は行かされていた。研修医は貴重な労働力であり、研修医が来ないと困る病院はいくらでもある。封建主義的で、奴隷制度的ですらあるのだが、それなりにうまく回っていた。ところが最近、医師の研修制度が変わって、研修医はある程度自分で研修先を選ぶことができるようになった。そうすると、当然ではあるのだが、研修医がたくさん来る病院と、そうでない病院ができた。これが医療崩壊の一因となっている。

さて、各病院で研修医を呼ぶためにいろいろ工夫なされている。たとえばこれ。


■鶴岡市立荘内病院 臨床研修案内


「全国の研修医諸君!来られたし 拙者どもがお相手いたす!!」のだそうです。コスプレして写真を撮るぐらいの余裕のある指導医たちがいると解釈するのか、指導医でもコスプレのような雑用をさせられると解釈するのか。でも、少なくとも楽しそうだ。左から二番目の先生なんかノリノリだ。ちなみにお給料は、1年次 464,000円/月 2年次 553,000円/月だそうだ。某大学病院の医員よりずっといいのは秘密だ。


■やっぱ医師が集まる勝ち組病院にしよーぜ★(東京日和@元勤務医の日々)経由。