NATROMのブログ

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気功で化学物質過敏症が完治

とても素晴らしいサイトを見つけたので紹介するよ。


■大明気功 体験談 横浜の著名気功院で重度の化学物質過敏症と電磁波過敏症がほとんど完治の状態に


私は、2年半前から重症の「化学物質過敏症」「電磁波過敏症」で、一時は北里研究所病院の再診で、有機農業を営んでいる地域で農業に携わることでしか生きていけないかもしれない。とまで言われたことがあるのです。
福島の山の中で療養して、かなり良くなったとはいうものの、首都圏ではマスクが手放せず、頭の中がいつもぼんやりとしていて、「もはや自分ではない、自分の抜け殻が生きているだけ」と感じる日々をすごしていたある日、横浜の有名な気功院「大明気功院」との出会いがあり、人生が変わりました。
今では、普通の主婦と全く変わらない生活を送っています。
ほぼ完治、と言って嘘ではないと思います。

リンク先は長文であるので要約する。職場の新築が原因の化学物質過敏症と北里研究所病院で診断され、さまざまな治療を行うもはかばかしくなく、「オーガニックコットンの下着すら10回洗っても、手を通しただけで皮膚がばりばり」「道を歩いていても、10メートル先を歩いている人のシャンプーの臭いで頭がぐらぐら」「パソコン、電話、洗濯機、ありとあらゆる電気製品に、一瞬触れただけで全身が脱力して倒れこむような状態」にまで悪化した。転居である程度症状は改善したものの、3メートル離れているCDプレーヤーでも気分が悪くなるような状態であった。ところが、大明気功と出会い、2万円の入会金を払って参加すると、1年半でほとんど完治に至った。

化学物質過敏症については以前より興味をもっているけど、ここまで完治した例は少ないのではないか。このような症例は、化学物質過敏症の真の病態について教えてくれるだろう。素晴らしい、大明気功。とくに私が素晴らしいと思えたのは以下の部分である。


(4) 化学物質・電磁波を恐がらない
怖がると、微量の化学物質・電磁後の接触で経絡をストップさせる情報のスイッチが『ON』になり、回復の妨げになります。「現在生活の周囲にある化学物質も電磁波も、体に良いものではないが、決して怖いものではない。無害化できなくなっている体に問題があるのだから、体を強くすれば良いのです。」と青島先生は何度も私におっしゃいました。先生の指示に従いながら、化学物質・電磁波にどんどんトライし、発病前の生活に近づけるようにしてください。

化学物質過敏症においては、「さまざまな化学物質や電磁波にも反応するようになる」と知らされること自体が、病気を悪化させているのではないかと、私は睨んでいる。だから、有害物質を含まないプラセボや電源を切った携帯電話でも症状が増強することがあるのだ。また、人工的な「化学物質」には反応するのに桜の木を燃やして暖をとるのは平気な化学物質過敏症患者や、黒豆で電磁波から身体を守る事例を考えると、何らかの方法で患者に「化学物質に曝露しても症状は生じない」と思い込ますことができれば、症状は生じなくなるのではないか。「化学物質・電磁波を恐がらない」とは、理屈はともかく実は合理的な治療法である。化学物質過敏症の治療に限れば、北里研究所病院よりよい成績を上げるかもしれない。

ちなみに、大明気功は癌も治せるらしい。■気功による癌(ガン)の克服には興味深い症例がたくさん載っている。前立腺ガンの疑いのため2週間後の針生検を予定していたが、その間に気功で治してしまったとという、まるで「もともと単なる前立腺肥大症で前立腺癌ではなかった」としか思えないような不思議な症例。頸部のリンパ節腫瘍でPET検査にて悪性リンパ腫の疑い、腫瘍マーカー高値で悪性に間違いないと言われたのが、現代医学の治療を一切行わず気功のみで腫瘍が消えたという、まるで「SCC抗原がちょっと高値であるぐらいで悪性に間違いないと言ったり*1、悪性リンパ腫疑いなのにsIL-2R*2を測らなかったりする藪医者がそうそういるわけないので、悪性リンパ腫ではなくリンパ節転移を疑いごく軽度のSCC上昇だけだったので経過を見ていたら結局のところただのリンパ節炎であった」としか思えない奇跡的な症例。このような素晴らしい論文が発表される「世界医学気功学会」のレベルがうかがいしれる。

大明気功のサイトは、医学知識のある人なら正しい判断できるように検査結果を公開しており、その正直さにも好感が持てる。医学知識のない人は判断を誤って入会金2万円を払ってしまうかもしれないが、大明気功は情報公開を優先させているのだ。

*1:「悪性の可能性があります」と説明されたのに「悪性に間違いない」と思い込むような患者さんを、臨床医なら誰しも経験しているものだ。

*2:可溶性インターロイキン-2レセプター:悪性リンパ腫の腫瘍マーカー。